DAWとは・DAWソフトの選び方

2019年3月23日

DTMを行う上で非常に多くの役割をしているDAWソフト。
DAWとは何なのか、そのDAWソフトの選び方を紹介してみたいと思います。
目次

DAWとは

DAWは、『 Digital Audio Workstation 』の略で「ディー・エー・ダブリュー」や「ダウ」などと呼んでいます。

アプリケーションソフト、ハードウェア製品からなり、
DTMをする上でメインのツールとなるのが、DAWソフトです。

何ができるかというと

  • 録音
  • 打ち込み
  • 音声編集
  • ミキシング、マスタリング

などなど、音楽制作における工程すべてを行える機能を持っています。

ほとんどのDAWソフトは、時間軸の上に並べた複数のトラックで
音声データやMIDIデータを扱えるようになっており
DAWソフトに付属(もしくは別途購入した)のサンプリング音源やエフェクトプラグインを使用して、
作曲、ミキシングなどをしていくわけです。

ギター、ベースなどの楽器やボーカルなどを録音する際は、
オーディオインターフェイスなどのハードウェア製品(外部機器)を通し録音し
オーディオデータとしてソフト上で管理、編集など行えます。

DAWソフトの選び方

DAWソフトは、国内外いろいろなメーカーから販売されており、
最初はどのソフトにしたら良いのか迷うと思いますが、
自分の制作スタイルにあったソフトを見つけることは、非常に大切です。

同じDAWソフトと言ってもそれぞれ特徴があります。

ソフトウェア音源やループ素材が充実していて、打ち込み系の制作が得意なものや
生音の録音が得意で、オーディオデータの編集にすぐれいているものなどなど。。

自分のスタンスにあったものを選びたいところです。
が、初めての場合そういうわけにもいきません。

プロ仕様のものの中から選ぶ

まず言えるのは、フリーで高機能なソフトもありますが、
できれば有料・プロ仕様のものの中から選びましょう。

主なDAWソフト

DAWソフト名メーカー名WinMac
CubaseSteinberg
Pro ToolsAvid
Studio OnePreSonus
Logic Pro XApple
LiveAbleton
ABILITYINTERNET
ACIDSony Creative
FL STUDIOImage-Line Software

などなど、上記以外にもあります。

プロ仕様のものは、プロのクリエイターやエンジニアが使用していることもあり、
便利な機能が充実しておりますし、新しい機能、修正など、どんどんアップデートされております。

制作環境がないよければ、時間の短縮にもなり、アイデアを形にするための強い武器になります。

制作技術・スキルが上がってくると、フリーのソフトでは限界を感じてくるでしょう。

また、同じDAWソフト同士、目的は同じでも操作方法が異なります。

フリーソフトを使用していたが機能面に満足できず、後から乗り換えるとなった時に、
また一から操作方法を覚えるというのは、非常に大変です。

個人的には、Cubase、Pro Tools、Studio One をおすすめしますが、
それぞれのDAWの特徴を簡単にまとめてみましたので、参考にしてください。

フリー・トライアル版を活用する

DAWによってさまざまですが、
月ごとのサブスクリプションか機能を制限した無料版・体験版を提供しています。

フリー・トライアル版は、DAWを選ぶ上で非常に参考になりますので、
購入前にぜひ使用して体験してみて下さい。

どれか一つでも試してみることで、他のDAWを検討する場合でも、特徴の理解がしやすいでしょう。

機能の制限といってもこれから始めていこうというみなさんには、十分な機能になりますので、
気にいったらそのまま有料版にアップグーレドするといった方法も良いかと思います。

無料版DAWソフト

  • pro tools first(機能制限あり)
  • Studio One Prime(機能制限あり)
  • GarageBand(Macに付属)

体験版のあるDAWソフト

  • Cubase Pro(30日間)
  • Pro Tools(30日間)
  • Live(30日間)
  • ABILITY(7日間)
  • FL STUDIO(無期限で機能制限あり)

また、Steinberg もしくは Yamaha 製品を購入すると付属でついてくるCubase Ai というシリーズもあります。
これも入門編としては良いかと思いますので、オーディオインターフェースやボカロソフトなど
SteinbergやYamaha製品を検討している方には、おすすめです!

サブスクリプション・アカデミック版を活用する

サブスクリプション対応のDAWソフト

サブスクリプションとは:
ソフトウェアの利用形態のひとつで、ソフトウェアを買うというより借りるといった感じです。
利用した期間(1カ月、1年など)に応じて料金を支払うシステムです。
Adobe の Photoshop や Illustrator もこのシステムを採用しています。

現在このシステムを採用しているのは、Pro Tools のみとなります。
Cakewalk のSONARも同じようなシステムのメンバーシップ制をしておりましたが、
2017年11月17日に生産を中止を発表しております。

アカデミック版 DAWソフト

アカデミック版とは:
学生や教職員など教育機関で使用する方が特別価格で購入できるシリーズです。
学割みたいなものですね。

ほとんどのメーカーがアカデミック版を出していますが、
メーカーによって対象(小中高大学生、教員など)の設定が異なります。
学生の方は、お得に購入できますので、ぜひ活用してみて下さい!

さいごに

  • DAWソフトは、プロ仕様のものの中から選ぶ
  • フリー・トライアル版を活用し実際に扱ってみてから購入する
  • サブスクリプション・アカデミック版を活用する

いかがでしたでしょうか!
DAWソフトは非常に多くの機能を携えておりますが、
プロのエンジニアやクリエイターでもすべての機能を使うわけではありません。

自分のスタンスにあったDAWソフトを見つけることは非常に大事です。
ただ安いからと言う理由でDAWを選ばない方が賢明です。

Posted by Prop-sound